【部門紹介】印刷課 -Department interview-

今回は、新晃社の基板となる印刷課のご紹介をしたいと思います。
現場へ行き、インタビューしてきましたので、ぜひご覧ください。

Q. 現在の仕事内容、仕事の流れをお教えください。

印刷課では、印刷会社の本業ともいえる紙へのカラー4C印刷をはじめ、特色印刷、ニス加工を行っております。また最近は、クリアファイルに使われるPP素材など、紙以外の原反への印刷も行っております。
1日の作業の流れとしては、朝一に機械の点検、スケジュールの確認をして、案件の指示書確認、指示書に沿って刷版をセットし印刷、検品し、製本加工課へ渡すを繰り返し、スケジュールの案件が終わったらその日の作業が終了になります。
また定期メンテナンスを月1回、項目に沿って確認、給油、調整、クリーニングを行い、ある程度のこともパーツさえあれば修理もできるようにしています。

Q. 苦労した仕事、苦労する部分はありますか。

弊社にある印刷機は、6色機や8色機なので特色印刷の案件も多くあり、特色の色づくりは職人の個人スキルが必要な部分なので苦労することが多いです。色を見て、判断して色を作っていくので、配合を細かく調整しています。
紙以外の原反の印刷も苦労することがあります。基本的に印刷は水と油の反発作用を利用しているので、紙以外の原反は水を吸収しないので水の管理がすごく大事になります。
またプラスチック素材にものる高密着タイプのインキは、水の許容範囲がすごく狭いので色調整が通常より難しい部分があります。
最近、苦労した仕事でいうと「SAWARIGAMI」ですね、原反がすごく薄くので見当合わせが難しくすごく苦労しました。

Q. やりがいを感じる部分はありますか。

やりがいといえるかわからないが、印刷の面白さはパズルのようなもので、原稿の色に合わせるために黄色を上げるのか、紅と藍を下げるのか、何が色の合わない原因なのか考え、答えを探っていく作業は、パズルを完成させるような感覚でやりがいがあると感じる時がある。
あとは、機械をどうしたら、楽にターゲットに合わせるような設定を突き詰めていく作業は楽しく、その結果で生産性が上がっていくとやってよかった感じます。
こういったことをメンバーと共感しながらやっていきたいと思っています。

Q. 普段、作業上で気を付けていることはありますか。

普段気を付けていることは、いかにリスクを少なるすることをできるか、事前準備をして、トラブルが起きづらい状況でを保つことができるかを考えています。
製品のトラブルだけでなく、機械の故障、作業の安全面も含め、安定して生産できるようリスクを最小限にし、安定して生産できるように管理しています。
マニュアルも用意し、基本的なところは整えているが、季節ごとの色ムラなど微調整の部分は、職人の経験値に頼ることあり、個人差がより少なくなるよう機械の設定など気を付けています。

Q. 現在抱えている課題・直近で解決したい課題はありますか。

印刷は、職人の個々のスキル・経験値が重要な部分もあり、個人差をどのように埋めていくかを考えています。
今、その差を埋めるために、構造や仕組みを理解する方向で、学習していけばよくなるのではないかと思い、取り組んでいます。トラブルが起きた際のプロセスを正しく理解するには、機械がどう動いているのか、機械の仕組みを理解する必要があります。そのためオペレーター目線で必要な部分の機械の仕組みを理解するよう取り組んでいます。

Q. 今後チャレンジしたいことはありますか。

現状まだ設備を活かし切れておらず、疑似エンボスやニスの使った表現の可能性はまだまだあると思っています。仕事でいろいろな表現を使っているが案件ごとの知識になってしまっているところがある。今までのいろいろな技術は各営業に伝えていたが、具体的な提案ツールになっていないため、会社全体の技術になっていないところを印刷現場から情報を発信して、今の設備でできる新たな印刷表現を営業提案ができような状況を作っていきたいと思っています。

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