2023年度 新晃社の抱負 ~昨年度を振り返って~
取締役社長 森下 晃一
■昨年度(2022年度37期)を振り返って
昨年度はコロナ禍の厳しい状況でのスタートとなりました。コロナ禍で働き方や生活習慣など世の中の様々なことが変わり始め、印刷物に求められることも変わってきていると感じ、会社としてその変化に対応するべく試行錯誤を始めました。
試行錯誤する中、新たなチャレンジとして2021年度東京ビジネスデザインアワードに参加し、デザイナーの歌代さんとの出会いがあり、なんと最優秀賞をいただくことができました。受賞したビジネスモデルを実現するべく「印刷加工実験室」というブランドを立ち上げ、第1弾の商品として触り心地のある折り紙「SAWARIGAMI」を開発いたしました。「SAWARIGAMI」に使われている“さわりがみ加工”に非常に可能性を感じており、今後はお客様の商品にこの技術を提案、また第2弾商品を開発するなど新たなビジネスモデルとして確立していきたいと考えております。「SAWARIGAMI」はMakuakeで先行販売を開始し、目標金額も達成し、好評を得ていると感じております。コロナ禍で厳しい状況が続く中で新たな光が差してきていると感じた一年でした。
■昨年度の印象的な出来事
印象に残った出来事といえば、やはり東京ビジネスデザインアワードの最優秀賞の受賞です。参加のきっかけは、オンラインセミナーに参加したときに、講師の方と交流を深める中、東京ビジネスデザインアワードの存在を教えていただき、何か変わるきっかけになるかもしれないという気持ちで参加を決めました。前半は、参加しながらどんなイベントなのか理解を深めていき、デザイナーとマッチングに至りました。後半は、マッチングしたデザイナーの歌代さんとブランディングや商品の方向性を作る中で、いままで経験したことがなかった新しい取り組みに対し、生みの苦しみや学ぶべきことも多くあり、今後の新たなビジネスに活きる経験ができたと感じております。
東京ビジネスデザインアワードの詳しい話は、別の記事に書いております。そちらの記事もぜひこの後ご覧ください。(下記のリンクをご参照ください。)
■これからの新晃社が目指すもの
新晃社として、よりお客様のニーズに沿ったビジネスで印刷を中心に円のように広げていきたいと常に考えております。今後目指すところでは、今回立ち上げた「印刷加工実験室」というブランドの中で印刷の可能性についていろいろ試して、世の中に出していけるようにしていきたいと考えています。
印刷物は、受注産業なのでお客様の要望通り作るということが多く、いつか私たちが考えたものが実際に世の中に出ていくことを夢見ていました。SAWARIGAMIでその夢に一歩近づけたような気がしているので、引き続き目指していきたいと考えております。
そのために「印刷加工実験室」というブランドがクリエイター・デザイナーの方たちに注目されるブランドにしたいと考えています。まずは、クリエイターの方たちに技術を見て、感じてもらい、技術を応用したいと思ってもらえることが大事で、発信するだけの一方通行だけではなく、これから知り合うクリエイターの方たちとも一緒に今までにない新しいものを作っていきたいと考えております。
■今年度(2023年度38期)の抱負
特殊印刷といえば新晃社というブランドを世の中に広めていくことです。そのために印刷加工実験室の運営、展示会への出展など、世の中にどんどん露出させて、会社としてのブランド力を強化していきたいと考えています。
印刷加工実験室では、すでに第2弾の商品開発に取り掛かっており、来年2月のギフトショーへ出展も決まっています。
今期も、社員一同お客様のニーズに応えられるよう頑張ってまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
※参考記事
・「東京ビジネスデザインアワードを振り返って」